NGO「日パ・ウェルフェアー・アソシェーション(NWA)」と「アフガン難民を支える会(SORA)」の統括責任者として復興、支援活動の先頭に立っている督永忠子さん(61)が6日、滋賀県彦根市内2か所で講演し、パキスタンの現状を伝えた。督永さんはパキスタン大地震の被災地の様子や救援活動などを報告して参加者に支援を呼びかけた。滋賀YMCAが主催した。
SORAは2001年に設立。パキスタンで母子衛生の指導をしてきた。10月8日のパキスタン大地震直後から、督永さんらは医療品などを持って現地入りし、負傷者の応急手当など地道な活動を続けた。現在はNWAのメンバーらが交代で被災地で支援活動をしている。
督永さんはパキスタンの首都イスラマバード在住。今年11月下旬に一時帰国し、現地パキスタンまで同行した滋賀YMCAスタッフの呼びかけで講演が実現した。
SORA運営委員の渡邊弘俊さん(68)は「数百万人が現在も避難生活を続けている。日本の人々にもっと現状を知ってもらいたい」と支援の必要を強調した。
SORAは、現在もパキスタン大地震への緊急募金活動をしている。寄付金振込先は郵便振替:00170-3-390569、加入者名「日パ・ウェルフェアー・アソシェーション」まで。