ロンドン中心部のトラファルガー広場で14日、7日に発生した同時テロ事件の犠牲者を追悼する集会が開かれた。リビングストン・ロンドン市長は集まった約1万5000人の市民に向かい「7日に殺戮行為を行いにきた人々には我々の生活を変えるなど多くの目的があった。1つは我々に、檻に捕らわれた動物たちのように互いに敵意を抱かせることだった。だがそれは失敗した。ロンドンは結束している」と語った。
集会には、キリスト教をはじめとするさまざまな宗教、国籍、文化の市民が参加。広場には老若男女が花束やろうそくを持って集まった。冒頭で犠牲者を追悼する詩が読まれ、参加者らが歌や祈りをとおしてテロに反対する姿勢を誓った。その後、参加者は記帳所に備えられたノートに署名した。
英警察によると15日現在(現地時間)、これまで確認できたテロによる死者数は54人になったと発表した。
米クリスチャンポスト紙によると、テロ反対を訴える追悼集会がスペイン、パリ、スウェーデン、イスラム教人口の多いトルコ、9.11テロで被害にあった米ニューヨーク、ワシントン、ペンシルバニアなどでも行われた。