6日からの主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)に向けアフリカへの関心を呼びかける、世界同時コンサート「ライブ8」が2日、日本や欧米を中心に約10都市で開催された。合計100万人以上が参加、世界中で30億人が視聴したという。貧困に苦しむ人々への支援を呼びかけたコンサートとしては過去最大規模となった。
ロイター通信によると、イベント主催者たちは、6日からグレンイーグルズで始まる主要8カ国(G8)首脳会合に集まる各国指導者らに向け、アフリカ支援への熱い思いをあらためて表明。発起人のミュージシャン、ボブ・ゲルドフはロンドンのハイドパークで行われたライブで、20万人の観客を前にG8首脳らに対し、「言い訳はもうたくさんだ」と呼びかけ、「マハトマ・ガンジーは1つの大陸を、マーチン・ルーサー・キングは人々を、そしてネルソン・マンデラは1つの国を解放した。やればできる。彼ら(G8首脳ら)は耳を傾けるだろう」と語った。
ロック歌手、ボブ・ゲルドフ氏は、サミットで直接首脳らにアフリカ問題をアピールするため、6日にエディンバラに集うよう呼びかけた。
日本では、時差の関係で他国に先駆けて午後2時から、千葉・幕張メッセで公演がスタート。各紙によると、RIZE(ライズ)、ドリームズ・カム・トゥルー、Do As Infinity(ドゥ・アズ・インフィニティ)らの日本のグループのほか、海外からは英国のMcFLY(マクフライ)、アイスランドのBjork(ビョーク)らも参加し、7組のアーティストが1組当たり30〜40分ほどの熱いライブを繰り広げた。
今回のライブはチャリティーのため、チケット希望者は事前に好きな金額を振り込んで申し込み、抽せんで選ばれた5000組1万人が6時間に及ぶライブを楽しんだ。1万人という数は開催10都市で最も少なく、一部の海外各紙は「拍子抜け」と評した。一方、「準備期間1カ月で1万人動員は上出来」(主催側)との声もある。