中国当局がインターネットの規制強化に乗り出し、ブログ(日記風サイト)を含む、未登録のウェブサイトを閉鎖する方針にあることが分かった。パリを拠点とする国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」が7日明らかにした。同組織は、当局に対し、情報の統制強化と批判する声明を発表した。
声明によると、中国政府は今年3月20日、国内のウェブサイト全てについて登録と関係者の詳細情報の提供を義務付け、6月30日までに順守しない場合は法的に罰する方針を発表した。「国家の安全」を損なう情報の管理が目的という。
同組織は、中国当局者の発言として、全ウェブサイトの4分の3が登録を完了したと伝えた。
一部の報道によれば、当局は既に数千人を動員して各サイトのコンテンツや掲示板、チャットルームを監視し、運営者にも「政治的に正しくない」内容を削除するよう指導している。
閉鎖できないサイトや海外サイトの対策として、当局は、中国国内からのアクセスを規制する方針であるという。
政府がリアルタイムで「違法サイト」の発見が可能となる新システムを6月から導入したことから、同組織は懸念を強めている。