教科書問題や韓国と中国で相次いだ反日デモを受けて、「平和を実現するキリスト者ネット」(東京都新宿区)は29日、小泉内閣の退陣などを求める声明を発表した。声明は「小泉内閣は近隣アジアとの全面的敵対関係を引き起こした」などとしている。同ネットは5月2日まで賛同署名を集め同月4日マスコミ向けに発表、小泉首相宛てに送付する。
同ネットは「日本は近隣アジアとの衝突の道から引き返せ―歴史認識と『反日デモ』について―」との題をつけた同声明で「日本と近隣アジアとの関係は憂慮すべき、深刻な危機に入っている」との書き出しで、急速に右傾化を強めた日本と小泉政権が続くかぎり日本と近隣アジアは敵対と不信に浸透された不幸な関係に陥ると説明した。
日の丸・君が代強制、靖国参拝などは「日本帝国による侵略・植民地化の忘却・免罪・美化につながる行為」にあたるとして、非武装平和原理の保護、日本の国連安保理常任理事国入り反対を主張した。