国際的なキリスト教主義女性運動団体「YWCA」が運動開始150周年を迎えた。
YWCAの起源は、1855年英ロンドンの女性による女性のための運動団体「キリスト教女性青年会」(Young Women's Christian Association)の結成にさかのぼる。世界YWCAのモニカ・セッシェ会長は、150周年を記念して発表した祝辞で「ロンドンから世界各地に広がったYWCAの150周年を記念して、122カ国の会員と祝うことができ光栄。私たちの誕生日を一緒に記念してください。『変える力』のために祝福を祈ってください」と語り、若い指導者と次世代のための基盤を作ることがYWCAの目的とした。
世界YWCAのムシンビ・カニョロ総幹事は祝辞で、YMCAが直面する挑戦として女性への暴力、女性の人権、エイズ問題などを挙げ、これらの問題への取り組みに対する理解と支援を求めた。
YWCAは、女性キリスト者運動、エキュメニカル運動、国際運動などを通してキリスト教団体としての主体性を確立。現在は2500万人の会員を擁し、新地開拓と啓蒙運動、福祉事業を通じて女性の自立および社会参加を実現させ、平和社会の実現を目指して核廃絶や人権保護などを求める運動などを展開している。