600人以上の犠牲者を出した先月28日のインドネシア・ニアス島沖地震で、開発途上国への援助を行うキリスト教系NPO(特定非営利活動法人)「ワールド・ビジョン・ジャパン」(東京・新宿区)は13日、被災地で緊急支援物資を配布する方針を固めたと発表した。ワールド・ビジョンはこれまで6000人に物資を配布した。
今月4日から支援物資の配布を開始したワールド・ビジョンは、奥地の農村部で建物の倒壊など大きな被害が出ていると報告している。調査が進むにつれてさらに被害が報告されるとみられており、当面は支援を継続するとのこと。
現在もマグニチュード6級の余震が続き、ときには一日に10数回の揺れが観測されている。極めて厳しい環境の中で避難生活を続ける現地の住民やボランティアワーカーたちの疲労も限界に来ている。スマトラ島沖の火山活動が活発になっているとの報道もあり、支援団体は被災地の早期再建に向けて援助活動を急ピッチで進めている。