長崎県教育委員会は12日、「心を育てる道徳教材集」を作成したと発表した。長崎県で起きた2つの殺人事件を受けてのことと伝えられている。
教材作成の趣旨について長崎県教委は「学校においては、これまでも、生命尊重をはじめとした道徳教育の充実に努めてきているが、一昨年、昨年と2年連続した痛ましい少年事件の発生を踏まえると、子供たちに、ひとたび失われた命は二度と取り戻すことができないものであること、そして、どのようなことがあっても他人の命を奪うようなことがあってはならないことをしっかりと教える必要がある」と述べている。
同教材は小中学校の教諭や大学教授、弁護士らによって編集された、と共同通信は報じている。また、児童生徒にとって身近な教材となるように、話の材料として被爆体験や普賢岳の噴火災害などが取り上げられている。