第34回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞社会事業団主催、厚生労働省、全国社会福祉協議会後援)の贈呈式が先月28日、東京都千代田区の毎日新聞東京本社で行われ、東京YWCA(東京基督教女子青年会)中国帰国者日本語教室(水原栄子委員長)ら3組が福祉の向上に力を尽くした団体と個人として表彰された。
同教室は、東京都の委託事業として1981年10月、東京YWCA砂土原センターに開講した。帰国した中国残留孤児の日本社会への適応を支援する幅広い交流活動を通して、一人ひとりに配慮した授業を行っている。交流会に参加する修了生は年々増え、修了生の家族も交えるなど帰国者の心の拠り所となっている。
このほかの受賞者は、▽路上生活者の自立に向け、「心のケア」を重視した支援活動を続けている奥田知志さん(41)=北九州ホームレス支援機構理事長▽亡き二女の病をきっかけに骨髄バンクにかかわり、ボランティア組織の発足や国際協力に尽力した藤岡八重子さん(58)=関西骨髄バンク推進協会専務理事。
事業団理事長の北村正任・毎日新聞社社長が「皆さんの功績は心から敬服すべきものです。受賞が一般の人たちの福祉に対する啓もうの一助になれば」とあいさつし、顕彰額と副賞を手渡した。