1日、長野県と群馬県の県境にある浅間山(2568メートル)が噴火し、両県の広範囲で降灰が確認された。気象庁地震火山部は2日、会見やウェブサイトで、火山活動はこれまで小康状態にあり、活発化を示すデータは観測されていないと発表した。
噴火時、浅間山から真東に50km離れた群馬県前橋市内でも爆音が聞こえるなど、各地で不安が広がった。毎日新聞によると、降灰の多かった嬬恋村や長野原町のほかに福島県郡山市などでも降灰が確認されていることなどから、地震火山部は、噴火の規模は83年と同程度の中規模爆発とみており、「今後も一日の噴火と同規模の噴火の可能性はあるが、さらに大規模な噴火の兆候はない」としている。
長野県側は学校も普段通りで、住民生活への影響は見られないが、軽井沢町役場には県外から交通規制や被害の問い合わせが相次ぎ、観光への影響が懸念されている。
一方、降灰や火山れきが広範囲に降った群馬県長野原町では小中学校三校が通行止めのため休校になった。嬬恋村では一日夜に五十一人が集会所などに自主避難したが、徐々に帰宅した。
日本基督教団東海教区や日本同盟基督教団長野地区の関係者によると、これまでに、教会から被害報告は届いていない。