中央区大名の大名町カトリック教会で15日、ホームレスを支援する県内の4団体が結集し、ホームレス支援団体連合会の発足集会を開いた。
集会では連合会代表で北九州ホームレス支援機構の奥田知志代表が基調講演。ホームレスが失ったものに住居の「ハウス」と人とのつながりとしての「ホーム」があるとし、「金があればハウスレス状態は脱出できる。しかし、ホームレスになった人をもう一度立ち上がらせるのは、人にしか出来ない。「ホーム」にあたるものを作るのは民間の人たちだ」と活動の意義を訴えた。
同連合会はNPO法人・北九州ホームレス支援機構(北九州市)▽同・福岡すまいの会(福岡市)▽福岡おにぎりの会(同)▽久留米越冬活動の会(久留米市)の4団体が結成。2カ月に1回、定例会議を開いて情報交換する。
連合会は今後、各団体が所有するホームレスが住宅を借りる際や就職に必要な保証人を提供する「保証人バンク」を全県で統一させ、民間の賃貸住宅に入居する際に保証人となるボランティアを確保。ホームレスの自立を促しながら、家賃が未払いになった場合はバンクが保証するシステムを構築する。また、これまで支援団体がなかった地域のホームレスに手を差し伸べたり、支援雑誌を売ることでホームレスの雇用を生み出したりするなどの活動を計画している。