【滋賀】 日本からイラクへの自衛隊派遣問題が大詰めを迎える中、市民団体などが全国各地で派遣反対のデモ行進をしている。岐阜県大津市打出浜の呼続松児童公園では六日、市民らが「ピースウォーク・イン・滋賀」を開き、市内をデモ行進して派遣反対を呼び掛けた。
雨模様の中、集会には高校生や戦争を経験した年配者ら約百二十人が参加した。参加者が平和への思いを語るリレートークでは、イラクでの外交官殺害事件について「同様の事件は何度も起こる」「派遣は平和国家の敗北だ」などと訴えた。集会で参加者は「イラクの復興はイラクの民衆に任せるべき」と決議した。
集会後、参加者たちは「日本政府はアメリカの手先になるな」と書いたプラカードなどを掲げ、同市内の繁華街など1.5キロを「イラクへの派兵と占領をやめさせよう」と訴えながらデモ行進した。
同集会に参加した堅田教会(大津市本堅田3、日本基督教団)の川端諭牧師は、「軍隊を外国へ送れば不幸な事態が広がる。イラクへの自衛隊派遣阻止のために行動しましょう」と訴えた。