中国の唐家●国務委員は24日、訪中した自民党の野中広務元幹事長らと会談し、北朝鮮の核問題をめぐる6者協議とは切り離して協議すべきだとの考えを示した。唐氏は「拉致問題に対する日本の国民感情は理解できるが、日朝両国間の話し合いで解決されることを期待する」と述べた。これに対し野中氏は「6カ国協議でも、さらに日朝間の話し合いでも協力をお願いしたい」と述べ、6カ国協議での日本側の提起に理解を求めた。
これに対し北朝鮮は、日本が要請している日朝2国間協議開催に前向きな意向を示していることが同日、分かった。毎日新聞の調べで分かった。日朝協議で北朝鮮側の前向きな反応が確認されたのは初めて。同筋は「(北朝鮮は)受けると思う」との見通しを示したが、最終的には6カ国協議の状況を見極めたうえで判断するとみられ、協議実現にはなお慎重に歩み寄る必要があるようだ。
日本側は27日の6カ国協議で核問題とおもに拉致問題を提起し、日朝2国間協議を別に設け具体的に話し合う意向。ただ関係者間では、日朝協議に応じたとしても、具体的な解決策の成立と執行には至らないのではとの見方を示している。
北朝鮮の労働新聞は18日、「拉致問題は決着済みで、話し合うことはない」との立場を改めて楓セしており、日朝協議で拉致問題をめぐってどの程度の話し合いが行われるかに今後注目が集まる。
(●は「王へん」に「旋」)