ベトナム出身の結合双生児の弟、グエン・ドクさん(22)が9月2日、府さいかくホール(大阪市中央区)で開かれる「ベトナム独立記念の集い」(日本ベトナム友好協会大阪府連合会主催)で講演した。
ドクさんは兄のベトさんと共に、ベトナム戦争中に米軍が散布した枯れ葉剤が原因とされている結合双生児として生まれ、88年に日本・ベトナム合同の医療チームによる分離手術を受け、べトさんと別々の体になった。ドクさんはコンピューターのシステムエンジニアであるが、寝たきりのベトさんや障害を持つ人たちのためにも熱心に働いている。
講演会にはホーチミン市戦争証跡博物館のフィン・ゴク・バン副館長らも招かれ、化学兵器について、ベトナム戦争中の化学兵器の被害について証言。参加費無料(会場でカンパ呼びかけあり)。希望者は31日までに日本ベトナム友好協会大阪府連合会(06・6768・4868)へ。