日本精神障害者リハビリテーション学会は、国内の精神障害者リハビリテーションの向上と学術研究の発展を目指して1995年に設立された機関で、「精神保健法」から「精神保健福祉法」への改称・改正と同日に発足した。昨年度新潟県で行なわれた同大会は、今年度で11回目の全国大会となる。同学会は多彩な分野、場面で活動に携わる各業界からの人々によって告ャされている。年一回の全国大会、年2回の学会誌発行、技術・情報提供を目的とした研修会の開催を主な活動とし、政策や広報、国際関係の分野における取り組みを通して、「国内の精神障害者の自立と社会参加を学術面で後押しする団体」としている。
2003年度となる今大会のテーマは「めざそう! グローカル・リハビリテーション 〜国際基準、地域基盤、協働と連帯の精神障害リハビリテーション」とされ、長崎ウエスレヤン大学が共催する。「グローカル」とは今大会からの造語で、世界的視野(グローバル・ヴィジョン)と地域的実践活動(ローカル・アクション)を目標とする大会の趣旨に伴う語だ。
開催地は長崎県大村市と諫早市で、3日間にわたる日程や、県内精神保健福祉大会と協力するなど、初の試みも随所に見られる。 福祉の分野で代蕪Iな研究者を海外から招き、世界的視野を日本の風土や文化背景に取り入れることで、国内精神障害リハビリテーションの新しい時代を開拓していく試みがなされている。
現在、ウエスレヤン大学サイトでは、同大会参加者を募集するとともに、大会の運営費を寄付金として募っている。日本国内の精神障害者治療の将来に大きく貢献する本大会に期待したい。
第11回 日本精神障害者リハビリテーション学会
開催日:2003年9月25日〜9月27日
開催地:長崎県 大村市・ 諫早市
主催:日本精神障害者リハビリテーション学会
共催:長崎ウエスレヤン大学
詳細は http://www.nwjc.ac.jp/japr11th/index_japanese.htm