WHOが5日に宣言した台湾のSARS感染地域指定解除を受け、航空・旅行業界は消費者の海外旅行意欲の早期回復を期待する。SARSの消費者心理への影響が回復が、旅行シーズンの7月末から8月までに間に合うかについては、これを懸念する声もあり、少なくとも9月ごろまでは影響があると見られている。
大手旅行会社の調べによると、7月から9月にかけての海外ツアーの垂オ込み人数は昨年の5割程度で、SARSの影響が大きかった中国方面へのツアー垂オ込みはほとんどない状態。中国以外への旅行については、SARS感染が収束に向かいだした6月ごろからは回復が見られたという。海外旅行への意欲回復までには依然時間を要するとの見方が多く、9月以降になるのでは、との意見が、今のところ主流である。9月に向けて、これまで減らされていた便数を徐々に戻すことになるが、各航空会社では、需要に合わせて変更を加えていく、と慎重な意見。
一部では、SARSの気温上昇に伴う感染迫ヘ低下を今回の流行終息の理由とする見方もあり、これから秋以降までは、気温の低下に伴う再発の可柏ォに気を抜けないようだ。