世界的な伝道者ビリー・グラハム師(88)の銅像が13日、同師の故郷テネシー州ナッシュビルに設置された。この街の路上から地の果てへと旅立った一人の伝道者が、その長い旅路で証し続けたキリストの勝利をナッシュビルの人々に再び宣言する。米紙クリスチャンポストが15日(現地時間)伝えた。
銅像は南部バプテスト連盟出版部ライフウェイ・クリスチャン・リソーシズの敷地に設置された。当日、グラハム師本人の姿はなかったが、実孫ウィル・グラハム師とフランク・ページ同連盟会長が除幕式に出席した。
ビリー・グラハム師は歴代の米国大統領に自ら聖書を教えたほか、町の片隅や大スタジアムなどで計1千万人の人々に福音を伝えた。
銅像の設計はワイオミング州の牧師で彫刻家のテリル・オブライアン氏。銅像のグラハム師は聖書を左手に持ち、両手を広げた姿勢で大きな十字架の前に立つ。
除幕式に参加したウィル・グラハム師は200人の出席者に、ビリー師、ルツ夫人とも健康で、当日はビリー師の目の診察のために病院に行ったと明かした。ウィル師によると、ビリー師は銅像の贈り物に感謝すると述べたうえで、このような名声を求めていたわけではないと話した。
ウィル師は式典であいさつし、「ここに集まった友よ、銅像は建ち、朽ちていくが、全ては神の御言葉のために成されるのです」と語った。