世界的福音伝道師、万代栄嗣牧師が講演する集会「万代栄嗣“福音を語る”」が、6日夜7時から東京・銀座で開かれた。
集会では、6月1日から4日の4夜連続で行われたインドのアーンドラ・プラデージュ(ANDHRA PRADESH)州のシットゥール(Chittoor)での野外伝道集会の模様をビデオで見ながら、福音伝播の喜びを共に分かち合った。
ビデオでは、万代師が現地の人々へ力強く聖書の真理を伝える、まさに宣教の現場が映し出されていた。今回のインド伝道のために、地元では伝道集会の宣伝が大々的に行われた。聖書の時代だけでなく、今も生きて働かれる神の力を、会衆は再び心に刻んでいた。
万代師はメッセージの中で、新約聖書マタイの福音書10章5節から15節を引用し、人々に伝道して主イエスを信じ、証しの道に導いていく働きがどれほどすばらしいことであるかを強調した。
万代師は、自分がクリスチャンとして救われた、恵みを受けたというだけでとどまるのではなく、恵みを受けたなら、その恵みを自分だけで終わらせないで、主のしもべとして多くの人に受けた恵みを伝えること、また自分の枠にとらわれず、多くの人の益のために自らを神に捧げ、人生に対する視野を広くし、神に祝された真の人生を歩むよう説いた。
また、人は霊的な存在であるがゆえに、霊的な「感染力」があることにふれた。たとえば悪い霊にとらわれた人がいると、その人に影響を受けて悪い霊が感染していく。逆に聖霊に強められた人、つまり世の塩であるクリスチャンが熱心に伝道することで、クリスチャンから良い意味での「感染」が広まっていく。日本のクリスチャンはこの「感染力」をなくしてしまっているのではないか、時代錯誤して、まるで今はその必要性が全くないのにも関わらず「隠れキリシタン」のようになってはいまいか、と鋭く指摘した。
万代師は、世の文化が進歩することに反比例して、人間がひ弱になっていることを憂いた。このような状況の中でも生命力を弱めることなく、主の僕として活発に聖霊による「感染力」を増していくことこそ、クリスチャンとしての「生きがい」である、このことを意識するだけで人生の視野が広げられると説いた。
また、自分のために生きる人生はどんなにすばらしいことが起こっても味気がなくなってくる。しかし、主の僕として神のために奉仕する人生を選択するとき、本当に味気のあるクリスチャンと変えられて行く。神を受け入れずに自分で考えるうちに、神から与えられた「スペース」を喪失してしまう。自分の思いを超える、神の使命が一人ひとりのクリスチャンに与えられていること、そのために熱心に主の僕として生きることで、真の祝福を得られることを強調した。
次回の集会は20日夜7時から、場所は銀座東武ホテル2階チャペルで行われる。入場料は無料。誰でも自由に参加できる。