聖書を世界に伝えるキリスト教超教派宣教団体「新生宣教団」(ロアルド・リーダル総支配人)は、参加者が聖書や福音文書を作成する実際の工程を見学できる工場見学会を今月30日(金)に開催する。
ロール紙の搬入から製版、印刷、製本まで、聖書や福音文書が出来上がる工程を見学する。見所は、最新の大型高速印刷機。なんと一分間で19冊相当の聖書を印刷することができるという。当日は実際にそれが印刷される様子を見学できる。昨年は43人が参加した。
ロアルド・リーダル氏は、一冊の聖書が語る救いについてあるエピソードを語った。
中国で、人生の意味や幸せを求めていたある青年がいた。彼は求める場所を誤り、その苦しい生活から逃避するために酒や薬物に溺れた。彼はすべてを失い、希望も脱出口も見出せず、とうとう生きることに耐えられなくなった。
ある日彼は自ら命を絶つ決意をし、ロープを持って森の中に入り、首を吊る場所を探した。かなり歩き回った後、ちょうど良い場所が見つかり、最後の行動を起こす準備を始めていた。
すると、そのとき驚くべきことが起こった。ふと目を下ろすと、丸太の上に無造作に置かれている赤い本が目に飛び込んできた。よく見てみると、それは聖書であった。読み始めると、主の祈りに心が動き、気がつくとその箇所を何度も読み返していた。彼はその場に座り込んで何時間も聖書を読み、一つひとつの御言葉を飲み込むように吸収した。
その場で聖書の御言葉が彼を変えた。彼は生きる決意をし、自殺するために持ってきたロープと聖書を持って帰宅、家で聖書を読み続けた。すると、今まで感じたことのない平安が心の中に溢れてきた。彼は救い主に出会い、新しい命と希望を与えられた。
現在その青年は、政府の未公認教会のリーダーとして宣教している。以前の彼と同じように希望を失い、暗闇の中に生きている多くの人々に希望のメッセージである福音を伝えている。彼を通して多くの人々がキリストに導かれた。
この証しには、さらに驚くべき事実があった。それは、彼が自殺間際に手にした聖書は、なんと新生宣教団が日本で印刷し、彼らが中国に届けていたものであったのだ。
一冊の聖書が一人の男性の人生を劇的に変えた。それだけでなく、彼を通して何千人もの人々が永遠の命へと今も導かれている。
昨年の見学者からは「主の御言葉が目の前で印刷されるのを見て、感動しました」など、数多くの人々が希望を与えられ、永遠の命を見出し、変えられていく器を間近で見たことの、喜びの声が寄せられた。
工場見学会に関する問い合わせは、担当(電話:049・296・0727、メール:[email protected])まで。新生宣教団ホームページ(http://www.nlljapan.com/)。