アジアを中心に世界で数万の聴衆を集める大衆伝道者、万代栄嗣牧師の講演会が23日、東京・銀座の銀座東武ホテル2階チャペルで行われた。クリスチャンを中心におよそ30人が集まった。東京福音センター(銀座4-5-1教文館6F)主催。
万代師がルカの福音書13章6節から9節を本文に聖書のメッセージを伝えた。本文は、主イエスが今を生きる我々に向けて語った愛のメッセージである。
本文は、「ある人が、ぶどう園にいちじくの木を植えておいた」という場面から始まる。実りの時期になって、彼は実りを期待しながらやってくる。しかしそのいちじくの木に実りはなかった。そこで彼は怒りをあらわにしてぶどう園の番人にこう話した。「見なさい。三年もの間、やって来ては、このいちじくの実のなるのを待っているのに、なっていたためしがない。これを切り倒してしまいなさい。何のために土地をふさいでいるのですか」
しかし、ぶどう園の番人は彼にこう答えた。「ご主人。どうか、ことし一年そのままにしてやってください。木の回りを掘って、肥やしをやってみますから。もしそれで来年、実を結べばよし、それでもだめなら、切り倒してください」
万代師は、このたとえを我々の状況に当てはめながら、我々に向かった神の愛を説いた。
まず、「切り倒してしまいなさい」と本気で怒る主人の中に、いちじくの木を植えた以上、「ほったらかしにできない、その木の成長を本気で期待している」主人の深い愛情、つまり『我々一人ひとりの成長を本当に心配し、本気で期待しておられる神の燃えるような深い愛情』があると説いた。
万代師は、「あなたにどんな能力があるか、私は知りません。あなたの人生にどれほどの価値があるか、私が知り尽くすことはできません。でも、あなたと出会ってくださった神様は、あなたの能力やあなたの愛情、人生、個性、あなたの日々に本気で期待しておられる」「そういう『特別ないのち』を神があなたに与えられたことを忘れてはいけない」と語った。
また番人は、強い怒りをあらわにする主人に、「どうか、ことし一年そのままにしてやってください」と懇願する。万代師は、「弱い私たちを主はよくご存知です。私たちが失敗ばかりの存在であることをよくご存知です」「その番人はなんというか。『もう一度』『もう一回』。どんなときにも主は私たちにもう一度チャンスをくださる」と説き、どんなときにもともにいて、我々を神にとりなす主イエスの愛を伝えた。
そして、「実りをはっきりと期待している主人。それを支えてくれる番人。何よりもこの番人のイメージは、私たちと共にいてくださるイエス様」「『できない』『だめだ』『失敗する』という私たちに、『でももう一回!』いつもそう言ってくださる方がおられる」と、失敗が多くて失望しやすい我々がどのような考えを持って今を生きればいいかを説いた。
最後に万代師は、「『主が期待しておられるから、この1年は真剣に生きる』『イエス様と共に歩んでみよう』と私たちが動き始めるなら、必ず素晴らしいことが起こる」と、新年度の始まりを間近に控えた一人ひとりに、新しい信仰と希望を与えるメッセージを伝えた。
東京福音センターが主催する万代栄嗣師の講演会は、次回4月6日午後7時から、会場は同じく銀座東武ホテルで行われる。また4月20日午後7時からは、「イースター特別集会」を東京・銀座の文祥堂イベントホール(銀座3-4-12文祥堂2F)で開催予定だ。