箱根で45年前から始まり、今日では沖縄・九州・大阪・神戸・京都・箱根・東京・北海道と全国8地区に広がる日本ケズィック・コンベンション(峯野龍弘中央委員長)の第45回箱根大会が21日から箱根ホテル小涌園で開催され、第一日目の日程を終えた。主講師として、英国からは現在英国福音同盟理事ならびにスポルジョン大学の理事長を務めるロバート・エイメス博士、米国からオルフォード・ミニストリー・インターナショナル総裁であり、講解説教者の養成校スティーブン・オルフォード説教研修センターのディレクターを務めるデビット・オルフォード博士が参加。国内からは、日本ナザレン教団札幌教会牧師であり北海道ケズィック・コンベンション委員長を務める久保木勁師、ウェスレアン・ホーリネス教団玉川キリスト中央教会牧師の本間義信師が講演する。会場には大阪ケズィック・コンベンション委員長の岡田信常師(日本ホーリネス教団大阪キリスト教会)も応援に駆けつけ、来賓の挨拶で激励の言葉を述べた。
21日、大会は午後2時のバイブル・リーディングから始まった。エイメス師が新約聖書へブル人への手紙7章16〜25節から「救う聖言(みことば)」と題して説教した。通訳はECC教団経堂めぐみ教会の増田誉雄師。
エイメス師は、永遠の祭司となられ、いつも生きてすべての人のためにとりなしをしておられる主イエス・キリストの御名を崇めながら、キリストの救いの力は絶対であって救いにあずかる者をまったくきよめること、キリストの救いはどんな汚れた者をも必ず救い出し、その者を真理に導くことを伝えた。
また、すでに主はその十字架のあがないによって神と人との間を阻害するいかなる障害をもすべて消し去り、いつもご自身の御腕を伸ばしてすべての人を救いへと導かれることを伝え、ただその愛に対する感謝の心でその招きに答えて主の御前に出るよう会衆に呼びかけた。
夕食後には最初の聖会が持たれ、オルフォード師が列王記第一11章1〜13節を本文に「霊的心の病、ホーリネスを妨げるもの」と題して説教した。
本文には、主の目の前に悪を行い、主が重ねて警告したにもかかわらずその悪を行い続けてやめなかった王ソロモンの『心が神から離れた』罪の姿と、その罪が「王国が引き裂かれる」という恐ろしい結果を招いたことが記録されている。
オルフォード師はこの本文を、我々に与えられた「罪に対する警告」であるとし、もちろんすべての罪はキリストの十字架のあがないによってすでに赦されてはいるが、我々が罪を犯したら本来どのような恐ろしい結果を招くことになるのかという、『罪に対する健全な恐れ』を持ち、罪を避けなければならないと説いた。
また、神の前に大きな罪を犯したとき、心から悔い改めて神に戻ったソロモンの父ダビデと、本文にあるように、主から重ねて警告を与えられたにもかかわらず悔い改めずに悪をやめなかったソロモンを対比させながら、自分の過ちを素直に告白し、神の御前に素直で柔和な心で『心から悔い改め』、その罪から離れたいと願えば、その過ちをすべて赦される神の深い哀れみを伝えた。
そして、「神に従いたい」と願っても自分の力では従うことができない弱さ、自分の罪を知ったとき、主イエスがまさにその罪のために十字架で死なれたこと、そして復活され、もはや自分ではなくキリストが自分の中に働かれることを告白し、「主に従う」強い心をもって『キリストに完全により頼み』、自分の力ではなくキリストの力によって「ホーリネス(きよめ)」にあずかるようにと熱く訴えた。参加者はみなその呼びかけに座席から立ち上がって応答し、会場は主の臨在の満ちる厳粛な雰囲気に包まれた。
大会は3日間の日程で、23日まで行われる。