聖書の言葉を土台に、ゴスペル音楽に秘められた福音のメッセージを伝える市民グループ「ワン・ボイス・イン・クライスト」(波多康代表、以下OViC)が3日、札幌市民会館大ホール(札幌市中央区)でコンサートを開催、1230人の観客の前で熱唱した。同市、同市教育委員会、AIR-G' FM北海道が後援。
OViCは、98年に同市内で行われたワークショップの参加メンバーが中心となって同年7月に結成した。その後、一般公募で集まったメンバーと合わせて現在約90人が在籍する。
道内各地の音楽イベントやチャリティーコンサートに出演するほか、2004年1月には米ニュージャージー州で初の海外公演を実現させた。OViCに魅了された米国人プロデューサーがCD制作を手がけ、近日、日米でリリース予定だ。
メンバーが歌の意味を理解して感情を表現できるように、練習前は毎回欠かさず聖書の解説を行うという。
コンサートでは、英語でも歌詞の意味がわかるように、全曲の日本語訳が会場の前面にスクリーンで映し出された。
曲の合間には波多師が聖書を引用して歌詞を説明し、神の愛、イエス・キリストの十字架の意味を伝えた。
本紙の取材に対し、波多代表は「コンサートをただ見るのではなく、集まった一人ひとりが出演者と一緒にゴスペルを楽しむコンサートになった。聖書を解説したり、歌詞の日本語訳を紹介したりしたことで、来場者にゴスペルのメッセージがよく伝わったのでは」と話した。
OViCは今月23日、札幌メディアパークスピカ(札幌市中央区)で開催される「Treeoflife 〜Earth Music and Alternative Arts Fest.〜」のオープニングに出演する。