2日に開催された札幌市民クリスマスは日本基督教団や福音派教会、ペンテコステ派教会の協力と一致団結のもと開催されていたことがわかった。拉致被害者、横田めぐみさんの母でクリスチャンの横田早紀江さんも参加した。
早紀江さんは1500人の前で、娘を拉致された悲しみを通して知った神の愛について証しを語り、集まった多くのノンクリスチャン(未信者)の心を動かした。
クリスマスメッセージは福音派教会、日本同盟基督教団・日高キリスト教会の下川友也牧師(前東京基督神学校校長)が担当した。下川師は新約聖書ルカ15章を引用して、放蕩息子のたとえから福音を説いた。地元札幌出身のゴスペルシンガー山田なつきさんがゲストとしてオリジナル曲などを熱唱。札幌福音館ハンドベルと日本イエスキリスト教団札幌羊ヶ丘教会聖歌隊が賛美を担当した。
この集会は北海道新聞や朝日新聞など一般紙から注目を集め、会場には報道陣の姿が多数あったという。
大会事務局長の大野晃牧師(単立札幌大通キリスト教会)は「今年の集会は祝福された」と感想を語った。本紙の取材に対し、同師は「大衆伝道はほかにも行っているが、市民クリスマスでは一般人が多数参加するので、この機会を生かすべき。これからも教派の壁を超え一致して市民クリスマスを継続していきたい」と述べた。
参加者は「今までの札幌市民クリスマスの中で一番よかった」などと話していたという。この日、拉致事件からキリストに出会うまでの信仰の道のりを記した横田さんの著作「ブルーリボンの祈り」は大会中に百数十冊を売り上げた。