今回のセミナーは、米国で成功したウィロークリーク方式(以下WC)を日本の教会にどのように適用するかがテーマとなった。午前の講義で池田師は、新約聖書「使徒の働き」の教える教会像を踏まえてセルグループを中心とする教会牧会を紹介した。午後は月井師が具体的なセルグループの実践方法を説明し、参加者が実際に7〜8人のセルグループを体験した。
セルグループの様子ⓒWCJ | |
?Welcome:新来者のために簡単なゲームなどで雰囲気を和ませる。
?Worship:聖書を読み、ともに賛美する。
?Word:礼拝のメッセージ、デボーションや聖句から学び、実生活での体験を通して感じた恵みを分かち合う。
?Work:伝道。今回は、自分の知人や親戚でまだ救われていない人の名前を教え合い、グループ全体で祈った。
米国と違い、日本ではほとんどの求道者がキリスト教的な文化背景を持たない。このため、WC方式を日本で実践するには、求道者と教会をつなげる強い架け橋が特に必要となる。
「現場で求道者をグループにどのように溶け込ませるか」との質問に対し、月井師は「聖書の言葉をそのまま話すのではなく、まず自分の証しを語ることが大切」と答えた。教会外での活動を通して交流を深めることも重要と語った。
宮本代表は「私たちは聖書的に機能する健全な教会、日本に根ざし日本人に理解していただける教会を目指している。日本でWC方式を用いるためには特別な努力が必要。様々な教会に働きかけて多くの人々に活動を知ってもらいたい」と意気込みを語った。
WCJは、ウィロークリーク教会で実際に使用されている訓練コースキット「感染力の強いクリスチャンになる」「ネットワーク」や書籍「小グループで教会は変わる」「勇気あるリーダーシップ」の監修・出版を通して全国の教会にWC方式を紹介している。
WCJは今月15〜22日にウィロークリーク教会を訪問し、WC方式の体験や担当者との交流を通して研究を深める予定だ。WCJに関する詳しい問い合わせは事務局(電話:042・526・7341)または公式サイト(http://www.willowcreek.jp/index.html)まで。