カナダバンクーバーで日本人留学生に福音を伝えるため、「日本人留学生宣教会」を結成し活動している韓国人宣教師がいる。カナダ在住25年になるチョンサンギ牧師(56)は、50歳のとき神様を知るようになり韓国で神学を勉強、そのときテレビでヨイド純福音教会のチョヨンギ牧師の説教をみて日本人伝道の招命を受けたという。その後、栃木県の宣教師訓練センターで宣教訓練を受けるために来日、一年間に日本にいる間、ナオス宣教会とともに上野公園でホームレス伝道をしたり、大阪の泉キリスト教会で奉仕を行うなどした。
2001年6月にカナダに戻ったチョン牧師は、語学学校の日本人留学生たちが金曜日の午後に授業が終わってから日曜日までの自由時間、どのように時間を過ごしているのかを知り愕然とした。あるものはドラッグをしたり、またあるものは性的に堕落した生活を送っていたのである。その話を聞き、彼らに「正しい価値観とイエス・キリストを伝えること」を決心したという。また、大阪で出会ったクリスチャンの七十五パーセントが、留学中に何らかの形でクリスチャンになったということも日本人留学生宣教会を作ることに影響したと話す。
韓国系の教会からはなぜカナダで日本人留学生を助けるのかといわれ協力してもらえなかったが、「もし神様が与えてくださらないものなら、はじめからおあたえにならない」という信念を持ってチョン牧師は日本人伝道を続けたという。日本語は韓国在住中の富士通勤務時に身につけたといい、現在はパートタイムの仕事もしながら一人で活動を続けている。バンクーバーには一千人の日本人留学生がいるといい、学校近くのコーヒーショップなどでバイブルスタディー、賛美、礼拝を行いながら一人でも多くの日本人に福音を伝えようとしている。現在は3、4人の学生たちが勉強しているが、最近はU.B.C大学の教授の助けで英語でバイブルスタディーをする時間も持っているという。
チョン牧師は、「日本人はイエスキリストについてまったく知らないためすぐに心の扉を閉じてしまい聖書を伝えることが難しい」と話すが、それでも留学生たちは外国の文化に関心があるため日本で伝道するよりもやりやすいという。そして、「ここで主イエスを受け入れた学生たちがやがて日本に帰ってクリスチャンとして新しい人生を歩みだしてくれることが希望」と語った。
会堂となる場所もいまだ見つかってないが、「必要なものは神様がすべて与えてくださる」と話すチョン牧師。「留学生たちにイエス・キリストの福音を伝えた結果、彼らに夢と希望と勇気が与えられ、さらにクリスチャンとして福音を伝える弟子の使命を果たしてくれるようになること」を祈っていると語りながら、多くの人の支援も求めていた。日本人留学生宣教会についての連絡先、献金先は以下のとおり。
電話番号 : 1-604-572-3662
Mail : [email protected]
講座 : V.J.S.M.C(Vancouver Japanese Student Mission Center) 15558 79A AVE., Surrey B.C. V3S 8R8 CANADA