全人口の4分の1が教会に通うと言われている韓国で、純福音教会など福音派教会のリバイバルの原動力となったホーリークラブが、これから日本で本格始動することになった。27日午後2時より中央聖書神学校で行われたホーリー・クラブ「聖市化運動」発足説明会では、韓国・ヨイド純福音教会、明聖勲牧師(第2会堂主任)と韓国・聖市化運動代表、田溶泰牧師がそれぞれ講師として語り、韓国キリスト教会の現状や同運動の聖書的存在意義を説明した。
説明会は予定より20分ほど遅れて開始。開会を待つ間、集まった参加者たちは祈りで聖市化運動の祝福を祈った。韓国人牧師らの中には声を上げて天に叫ぶように祈る姿も多く見られた。説明会では、講師の説明に参加者たちが「アーメン」と受け答えるなど、計画への強い期待感を表した。
第1部のセミナーで聖市化までの計画を具体的に説明したのは明聖勲(ミョンソンフン)博士。教会から若い世代が離れていることに触れ、今年は特に“若者の沢山いる教会”を目指したいと話した。青年信者の育成を強調した明牧師は、“神を高める礼拝”と“人を育てる教会”の要素について語った。
明牧師は礼拝の要素として 一、説教 二、讃美 三、祈り --- を挙げ、それぞれの重要性を語った。
「まず、説教ができていなければならない。説教は礼拝の花。讃美は、聞くためでなく、会衆が一緒に歌うことが大切。讃美の中で御言葉が生きてくるのだから、讃美リーダーはいきいきしているべき。そして、祈りの多い礼拝には力がある。この、メッセージ、ミュージック、ミニストリーを“スリーM”といって、礼拝でこれらができれば教会は必ず成長する。」
また「伝道」「養育」「奉仕」を信徒育成の要素として挙げ、人を産まなければ(伝道しなければ)育てることができないと強調した。
明牧師は献金について、献金をよくする信徒を持つ教会が成長するとし、教会は信徒に神の御国のために物資が用いられるべきことを教えることが必要だと述べた。
田溶泰牧師は午後の部で、堕落した個人、家庭、教会、職場、国家、世界を回復させるために、全ての根本である人間個体が福音によってイエスに似る者となり、聖化されなければならないと訴え、このためにみことばと祈りが必要不可欠だとした。
さらに同氏は「我々韓国と日本が一つになり、世界に伸びていきたい」などと語り、双方の成長を狙った日韓交流を模索していく意向を明らかにした。
説明会2日目にあたる28日午後には、聖市化運動の発起人会が正式に結成され、発足までの日程を含めた具体案を中心に協議する。