宣教師としてシンガポールで日本語教会を牧会した加藤享牧師と喜美子夫人(日本バプテスト連盟)が9年間の宣教を終えて2日に帰国した、と同連盟が同日明かした。加藤夫妻は14日から関東や九州など全国各地の同連盟所属教会で開催予定の「世界宣教の集い」に出席して帰国報告を行う。
加藤牧師夫妻は、帰国直前の報告で、シンガポールには周辺の貧しい国々からの労働者が多く、異文化の中で問題に直面して御言葉を必要としていると話していた。現地の教会は、このような人々への伝道が積極的に行われており、献身した外国人が宣教師として母国に帰国したり、信徒が周辺地域や近隣国でミッション・トリップを行ったりするケースが数多く報告されている。加藤牧師は「教勢が伸びている原動力は、旺盛な伝道心にある」と説明し、日本でも同様の動きが必要と語っていた。
加藤牧師夫妻の後任として、シンガポール国際日本語教会宣教師の岡村直子牧師が兼任で牧会することが決まっている。加藤牧師によると、シンガポールやジャカルタの日本語教会は深刻な専任牧師不足に直面しており、導き手を欠いた「礼拝の群れがやせ細ってきている」という。同牧師は「日本語集会があれば、よい群れがすぐに生まれるはず」と話し、働き手が必要と報告した。