米国全土の2500以上の教会で18日、英国の奴隷貿易が禁止されてから200年を迎える記念と現在も続く奴隷制に反対して、数万人の人々が「アメージング・グレイス」を賛美した。「アメージング・グレイス・サンデー」と名づけられたこのイベントは、今月23日に全米で公開される、奴隷制度に一生を注いだ政治家ウィリアム・ウィルバーフォースとアメージング・グレイスの作詞者であるジョン・ニュートンの生涯を描いた映画「アメージング・グレイス」に関連するもの。
18日には米国50州の教会のほか、英国、南アフリカ、インド、オーストラリア、など10以上の国と地域が奴隷制に反対するこの運動に参加した。
現在、世界中で約2700万人が「奴隷」状態にあるとされ、人身売買のほか、子どもの強制労働や女性に対する性的な奴隷状態など、子どもや女性などの弱者に向けられたものが依然として後を絶たない。
映画「アメージング・グレイス」は、18世紀の英国で奴隷制度の廃止に一生を尽くした政治家ウィリアム・ウィルバーフォース(1759〜1833)の生涯と、彼の助言者の1人であり、かつて自身が奴隷貿易に関わった経験を持つ「アメージング・グレイス」の作詞者のジョン・ニュートンを描いた作品。この作品は、世界福音同盟(WEA)をはじめ多くのキリスト教団体がその作成に協力している。
WEA国際責任者のジョフ・トニクリフ氏は、この映画について「信仰を持つ人が、1つの国の文化的、社会的な行方をどのようにして変えるかを描いた力溢れる物語。すべての世代がこの偉大な物語によって力を得るべきであり、私はすべての人が、特に信仰を持つ人がこの映画を見ることをお勧めします」と証した。