18日付けの香港各紙は、中国天主教(カトリック)愛国会が独自に任命した広東省広州教区の新司教について、ローマ法王庁(バチカン)の承認を得られたと報じた。昨年春の中国による強行的な司教任命以来、バチカンとの間に聖職者の任命権限をめぐってぎくしゃくした関係があったが、報道が事実なら、関係改善に向けた一歩となる。
中国政府公認の宗教団体である中国カトリック愛国会の劉柏年副主席は、正式には連絡を受けていないとしながらも、承認が事実とすれば「関係改善に有益」と述べた。
バチカンでは近く、対中関係を重要課題とする会議が開かれることになっており、悪化していた関係改善を模索するバチカン側の姿勢の表れの可能性もある。