全米各地で公民権運動の指導者として活躍した故マーチン・ルーサー・キング牧師の母校、ジョージア州アトランタのモアハウス大学は15日、日本でも有名な「私には夢がある」で始まる演説の草稿など、同師の遺品約600点をアトランタ歴史センターで公開した。
今回公開されるのは、昨年アトランタ市が3200万ドル(約38億5000万円)で遺族から購入していた遺品約1万点の一部。牧師が生まれ育った場所で保存すべきだとして、これまで同大学が資料を所有し、公文書保管担当者が整理、管理していた。
遺品には、牧師の学生時代の期末レポートや獄中でつづった手紙、63年のワシントン大進行での演説や64年のノーベル平和賞授賞式での演説の草稿、さらにキング牧師の読んだ宗教理論や公民権に関する書籍などが含まれている。
公開は5月中旬までの予定。