米国のキリスト教徒のうち、家庭集会に出席している信徒は既成教会の信徒と比べて、教会に対する満足度は高い反面、個人的な信仰生活を重視するあまり、霊的な発展は停滞していることがわかった。
米調査機関「バルナグループ」がこのほど実施したアンケート調査によると、「教会指導者のリーダーシップと教会に対して満足しているのか」という質問に対して、家庭集会の信徒のうち61%が「非常に満足している」と答えた。一方、既成教会の信徒のうち41%が「教会指導者のリーダーシップと教会に対して満足している」と答えた。家庭集会の信徒のほうが満足度が20%高かったことになる。
同機関のジョージ・バルナ代表は、「アンケートに参加した家庭集会の信徒のほうが満足度は高かったが、信仰生活で最も重要なことは『自分自身と神さまとの関係』、『他の信徒たちとの交わり』などと答え、伝道や霊的成長には比較的無関心であることが明らかになった」と説明した。
また、調査結果によると、家庭集会では礼拝形式にこだわらないところが多かった。家庭集会のうち水曜礼拝をささげるところは27%、日曜礼拝は25%で、内容も聖書のメッセージや聖書朗読、入門レベルの信徒教育など基本的なものに限られていた。基本的な教育プログラムさえ実施していないところもあるという。