トルコ・イスタンブールを訪問中のローマ法王ベネディクト16世は30日、旧市街にあるブルーモスクを訪問し、イスラム教指導者とともに祈りをささげた。AP通信が1日伝えた。
同通信によると、法王は1分ほど目を閉じ、両手を胸の前で組んで「この訪問が、全人類の平和実現への道筋を発見する助けとなりますように」と祈った。
モスク訪問はベネディクト16世自身としては初。法王としては前法王のヨハネ・パウロ2世が2001年にシリアのモスクを訪れて以来2度目。当初、法王のモスク訪問は予定にはなかったが、トルコ入りの直前に決まった。イスラム教を侮辱したとされる発言で高まった反発の沈静化をはかる狙いもあるとみられる。