キリスト教に対する迫害を監視する宣教支援団体、オープン・ドアーズ(米・サンタアナ)が、インドとスリランカの迫害状況をニュースレターで発表した。
インドのジャムカシミール州では、11月21日、キリスト教徒タン・トレイさんがイスラム教武装勢力2人に殺害された。トレイさんはイスラム教からキリスト教に改宗した後、伝道活動を熱心に行っていた。03年にイスラム主義メディアがキリスト教に対する批判記事を掲載した際、トレイさんの活動も取り上げられたという。
スリランカでは11月、2カ所のキリスト教会に仏教関連の過激派組織から脅迫状が届いた。12日にはガムパハ地域にあるアッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の教会で、仏教僧らによるいやがらせがあった。約100人の仏教原理主義者らが同教会周辺にキリスト教を批判する内容のビラを貼り、 日曜日には道を封鎖して教会に行けないようにした。 16日には教会員の女性がこの教会の牧師館を訪れた際、近くにいた男に火炎ビンを投げつけられたことがわかった。女性にけがはなかった。.
同国の別の地方にある教会では、礼拝中に仏教僧や政府関係者ら35人がいきなり礼拝堂に侵入。礼拝の中止を要求したうえで、今後礼拝を行った場合は教会建物を破壊するなどと脅迫した。