韓国基督教総連合会(朴鍾淳会長、以下、韓基総)と韓国基督教教会協議会(朴耕造会長、以下、KNCC)が9日、各教団の議長、団体代表、総務の就任を祝う「2006年 教団新議長 団体代表 総務 就任祝賀礼拝」を開催、北朝鮮による核実験強行等に対抗する韓国教会の指導力の重要性を確認した。
ソウル・ヨイドCCMMビルの会場には各教団議長、総務ら約200人が参加。核実験は周辺諸国に対する挑発行為であるとして憂慮を表明する一方、韓国教会の指導者が知恵を集めるべきときという認識を再確認し、合意した。
祝辞にあたり朴会長は、「北朝鮮の核実験強行等の厳しい現状において、各教団指導者の賢明な決断および韓国教会の指導力が必要である」とした。特に諸教会の指導者が結集したこの集会について、「教団の域を越え、韓国教会と国家のために委ねられた使命を神様の知恵をもって果たしていくべき」と話した。
朴KNCC会長は「2007年度はリバイバル運動100周年という意義ある年。教会が衰退と再飛躍との岐路に立つ年」と指摘。昨春に韓基総とKNCCが共同主催したイースター連合礼拝の経験を生かして諸教会が団結し、人々に希望を与えることを願うとした。
金宣?監督(韓基総名誉会長、前KNCC会長)は「霊的な助言者としての指導力」(マタイ20:25-28、ヨハネ13:12-17)と題してメッセージを語った。「指導者は自己満足、自己誇示、自己中心という3つの誘惑に陥りやすい」とした上で、「指導者は人々が見えないビジョンを見つつ、夢と方向を提示するべき。仕える指導者、信頼される指導者とはこのような存在」と強調した。
金明坤長官(文化観光部)は「国家と社会が困難を経験する今、指導者として重責を負い、韓国教会の代表として民族を先導する尊い使命を全うしよう」と述べた。生命倫理や離婚増加、出生率低下などの社会問題について「キリスト教界の指導者の指導の下、克服しよう」と期待を語った。
キリスト教実業人会元会長ら著名人の来賓祝辞があり、それぞれ壇上で祈った。
この日、韓基総傘下の63教団と22団体、KNCC所属の7教団、双方の理事や委員会代表らが参加した。