米メディアによると、米サドルバック教会牧師リック・ウォレン師はサドルバック教会の信徒らに対し、北朝鮮の1万5千人の人々を前に講演する依頼が来ていることを発表したという。
サドルバック教会牧師でベストセラーとなった「人生を導く5つの目的」の著者でもあるリック・ウォレン牧師がカリフォルニア州レイクフォーレストのサドルバック教会の礼拝に参加した5000名の信徒らに対し、世界13カ国のビジネス界の指導者や牧師らと会議をするツアー計画を発表したという(Religion News Service)。ウォレン牧師はオーストラリア、マレーシア、シンガポール、ルワンダ、韓国を訪れ40日間に亘る宣教ツアーを予定。韓国では、70万人もの信者を抱えている大教会ヨイドフルゴスペルチャーチで説教するという。
ウォレン師はサドルバック教会の集会で、信徒らにこの宣教ツアーのために祈りを求めた。ウォレン師はさらに信徒らに北朝鮮でも1万5千人収容可能なスタジアムで説教する依頼が来ていることも伝えたという。
この共産主義国家には、数多くの規制があるために北朝鮮を訪れる米国人は少ない。人権団体やキリスト教迫害監視団体は、北朝鮮は世界で最も人権濫用の激しい国であると再三報告している。米宗教倫理解放委員会会長のリチャード・ランド博士は北朝鮮を世界でもっとも閉鎖的な社会を形成していると非難している。
米ヴォーカルウォーシップアンサンブルのヴォーカリスト、リック・ムーア氏は、彼のブログページにおいて、「このことは北朝鮮の人々にとって大きな飛躍となる」と語っている。
今回のウォレン師の発表に信徒らは衝撃を受けながらも、これからの宣教ツアーの計画を賞賛した。
北朝鮮では今年8月10日から10月10日にかけて北朝鮮へのトラベルビザを発行しており、外国人旅行者が北朝鮮へ入国できる貴重な機会となっている。
ムーア氏によると、ウォレン師の北朝鮮訪問は、北朝鮮でのその他の講演予定も含めて今後検討する予定だという。