世界教会協議会(WCC)事務総長サミュエル・コビア師は、現在さらに激化するパレスチナ・イスラエル間の紛争について深い苦悩の意を表明した。
コビア師は国連に対し、国際法を用いて大胆かつ抜本的な行動を取ることでパレスチナ・イスラエル地域の悪の循環を断ち切ること、イスラエル、パレスチナ双方が公正な話し合いを行うべきことを呼びかけた。
コビア博士はイスラエル側が主張する「国民の安全を守る権利」を理解しているが、イスラエル政府に対し過剰な軍事勢力の行使を控え、すぐにパレスチナと公正な交渉を行うことで不法占拠に終焉を迎えさせ、本当の平和をもたらすよう促している。
さらにパレスチナの指導力についてコビア博士は、パレスチナは停戦状態を保持し続け、公正な話し合いの場を持つことにより外交的な解決法を見つけるべきであると促した。
コビア師は6月30日にこれらの声明を発表し、拉致されたイスラエル兵士、ハマス政治指導者らを解放し、サマーレインオペレーションを中止するよう呼びかけた。
この声明文はカルテットと呼ばれる米・欧・国連・ロシア代表者らとパレスチナ自治政府大統領とイスラエル首相に送られた。
コビア師は声明文の中で、「このまま続けば、さらに突発的な暴力が増加し、パレスチナの人々に言い知れない苦しみを加えることになるだけである」と述べている。
コビア師は最後に、報復手段をとることは解決にはならず、さらなる憎しみと憤慨を加えるだけであると結論付けた。