「世界難民の日」は20日6年目の記念日を迎え、人権活動家やキリスト教団体らはたび重なる人権濫用と迫害に直面する北朝鮮の数百万人もの人々のために一週間にわたる祈りを捧げている。
国連事務総長コフィ・アナン氏は声明文において「この世界難民の日に私たちが祈りを最も必要としている難民や強制移住により家からはるか離れて住まなければならない数百万人の人々が希望を持ち続けることができるために祈りましょう」と述べた。
先月、4名の女性を含む合計6名の脱北者が米国に受け入れられた。その中の一人の女性は自分達は強制結婚の犠牲者で2004年北朝鮮人権法案の下米国非難施設に受け入れられたと告げた。最近の米国務省による報告によると、米国難民高等弁務官のウェンディ・ヨング氏は「数千人は無理でも、数百人の難民を受け入れる」ことを米国法上で許可するべきだと述べた。しかしながら、北朝鮮からの難民と称する人々と接触を取り、彼らを北朝鮮難民として確証することが更なる問題になりそうだと付け加えた。
世界中の国際機関が国際キリスト連帯(CSW)とパートナーシップを組んで今週月曜日から始まっている北朝鮮のための世界的な祈祷週間を支援している。
CSWは米国会議事堂における第二回北朝鮮人権問題対策のための国際集会において、キリスト教徒への迫害、および福音宣教の弾圧に対する緊急の祈りを呼びかけた。世界的キリスト教迫害監視団体「オープンドアーズ」会長のカール・モエラー氏は、北朝鮮は世界の他のどの国よりも多い政治・宗教犯を拘束しているのではないかという疑念を投げかけた。
北朝鮮はオープンドアーズの人権濫用監視リストで4年連続世界で最も人権濫用の激しい国に位置付けられており、キリスト教指導者らはキリスト教徒およびキリスト教団体らに世界的な徹夜の祈祷週間に祈りをもって参加するように呼びかけている。
CSWチーフエグゼクティブのメルヴィン・トーマス氏は、「私たちは世界中全てのキリスト教徒および諸教会にこの北朝鮮のための世界的祈祷週間の祈りに加わることを呼びかけます。特に25日日曜日は、朝鮮戦争勃発記念日です。私たちは北朝鮮の国民を襲う恐ろしい苦痛と暗闇がついには消え去ることを願ってやみません」と述べた。
CSWはローザンヌ委員会が6月25日を北朝鮮のための世界祈祷日に定めたことを歓迎している。北朝鮮世界祈祷日関連サイトはこちら→ http://www.premier.org.uk/engine.cfm?i=665 (英語サイト)