数百万人以上もの英国キリスト教徒を代表する英国福音同盟は5日、モハメド・アブドル・バリ博士が英国イスラム協議会新事務総長に任命されたことを歓迎した。
英福音同盟(EAUK)理事長ジョエル・エドワード牧師、福音同盟社会政策委員会委員長のデイヴィッド・ムーア博士は、前イスラム協議会事務総長イクバル・サクラニー氏と度々会談しており、今年初めにエドワード理事長は、英福音同盟最新のイニシアチブとして信仰共同体に対する敬意を払うことを強調。社会や政府によって作り出される「モラルの喪失」によって、キリスト共同体が孤立状態に追いやられることについても注意を促していた。
エドワード理事長はすべての英国国民に対し、国民の力でどれだけ政治政策を変えていくことができるのかということをより強く認識するように促した。さらにイスラム教預言者ムハンマドを嘲笑する風刺漫画の出版印刷についても言及し、「イスラム、キリスト共同体それぞれが互いに敬意を払う必要があります。ですから過激派による暴動と同様、信仰共同体に対する配慮に欠けた記事を掲載する編集者も罪に問われなければなりません」と述べた。
英福音同盟は、イスラム協議会新事務総長バリ博士が青年及び家族問題にとりわけ関心を示していることから、「私たちは今日英国で直面しているこのような諸課題についてバリ博士と共に活動できることを楽しみにしています」と発表した。
英国福音同盟は1846年に結成され、現在100万人以上もの英国福音キリスト教徒を代表する統括組織として、福音教会、団体組織、個人らによって構成されている。「社会変革のための統合」運動の一環として、キリスト共同体の一体性と真理を強調し、英国政府、社会、教会に対する福音の声を代表する。