インドネシアで生じたマグニチュード6.3の大地震による生存者らが倒壊した家屋の中親類を捜索し疲れきっている中で、クリスチャン団体らが支援活動を急ピッチで開始している。
カトリック支援団体カリタスインターナショナル事務局長のダンカン・マックラーレン氏は「地元教会、教会施設はすでに被災者を収容するのに使われており、現地ではインドネシアのカリタスメンバー以外にもオランダ、ドイツ、米国のカリタスメンバーも駆けつけてくれています。ジョクジャカルタ州の7つのカトリック病院が門戸を開放し、できる限りの支援準備をしています」と状況を説明した。
ワールドビジョン、救世軍、チャーチワールドサービス、世界ルーテル同盟、世界ルーテル救援他多数のクリスチャン団体らが生存者の生活の需要を満たすため、災害地域に物資を配給している。
ジャカルタのワールドビジョン救援チームは緊急支援物資を現在事実上ホームレスとなっている何千人ものジャワ島中心部の人々に初期支援物資として配給した。物資の中には食料以外にも、毛布、シェルター用防水シート、衣服、医薬品らが含まれている。
インドネシア救世軍は被災者救援のための緊急支援活動を行うほかにも2万ドル(200万円)を緊急支援費用として援助した。
チャーチワールドサービス(CWS)とその提携団体らは500枚の毛布をジョクジャカルタの病院に提供し、バントゥルでの需要品を計上している。また食料物資、その他の物資の援助を始める準備を行っているという。
CWSは世界の諸教会で作る人道援助ネットワーク「アクト」の加盟団体。アクトは地元インドネシアの教会団体と共同活動を行っており、食料医薬品支援を行うほか、負傷した子どもたちを病院へ運び出す支援をしている。
同じくアクトの加盟団体で英国に拠点を置くクリスチャンエイドも、アクトを通してインドネシアに支援金を送付する予定であるという。
カトリック救援サービス(CRS)もまた地元団体とともにホームレスとなった生存者らに必要物資を提供したり、初期支援費用として20万ドル(2000万円)を提供する約束をしたという。さらに続々と緊急支援団体がジョクジャカルタ州に到着しているという。
世界最大の群島国家であるインドネシアはまた世界最大の活火山を抱えておりその数は76にも上るという。インドネシア救世軍緊急支援物資調整役のディナ・イシュマエル少佐は、「住民はいまだに家に帰るのを恐れておりまた津波に関しても恐れています。ジョクジャカルタ州の状態は未だに不安定です。余震は未だに生じていますが、土曜日の朝生じた地震ほどの強さではありません」と述べた。
主要クリスチャン団体の支援サイトはこちら(英語サイト)→ > www.worldvision.org (ワールドビジョン)、
www.salvationarmy.org (救世軍)、 http://www.churchworldservice.org (CWS)、 http://www.lwr.org (ルーテル世界救援)、 www.christian-aid.org.uk (クリスチャンエイド)
また日本国内でも緊急募金を募集している。インドネシア地震被災者への日本からの主な送金先は以下のとおり
・財団法人「日本インドネシア協会」(03・3661・2956) 郵便振替で口座名義は同協会、口座番号は00130・9・196710。
・日本赤十字社(03・3437・7081) 郵便振替で口座名義は「日本赤十字社」、口座番号は00110・2・5606。通信欄に「ジャワ地震」と明記。
・日本ユニセフ協会(0120・881052) 郵便振替で口座名義は同協会、口座番号は00110・5・79500。振替用紙の通信欄に「ジャワ島」と明記。
・国際医療NGO「AMDA」(086・284・7730) 郵便振替で口座名義は「AMDA」、口座番号は01250・2・40709。通信欄に「ジャワ島中部地震」と明記。