今日米国の大部分の教会において女性聖職者は承認されており、教会女性指導者の一部は聖職者としての最高の位を授けられ、主流キリスト教宗派の長となっている女性もいる。しかしながら今から50年前までは米国でも女性の聖職者はみられなかった。
1956年にユナイテッドメソジスト教会は最初の女性聖職者を任命した。モード・ケイスター・ジェンセン宣教師−長年韓国で宣教師として奉仕し、米国で初めて全米的に聖職者の権利を授けられた女性である。
ジェンセン宣教師のホームページ http://www.gcah.org/Jensen.htm (英語サイト)では1956年5月4日のメソジスト教会総会における評決結果を祝っている。他にも今年度それぞれのユナイテッド・メソジスト教会が特別礼拝を捧げ、50周年を祝うイベントが行われる。
ユナイテッド・メソジスト教会の公文書管理者のL・デ−ル・パッタ−ソン氏によると、ホームページに置かれている情報は50周年記念祝祭について双方的コミュニケーションができ、画像やジェンセン宣教師の声、話をオーディオファイルから聞けるものになっており、より身近にジェンセン宣教師を感じることができるよう作られているという。
パッターソン氏は、「多くの人々に彼女の言葉を聞いてもらいたい」と語った。
オーディオファイルには、ジェンセン宣教師の子ども時代から、彼女が韓国で40年間奉仕してきた宣教師としての人生に関する深い内容のインタビューも含まれている。
ジェンセン宣教師は、1952年に地元の教会で聖書者として任命され、その4年後に全米メソジスト総会による正式な任命を受けた。当時、ジェンセン宣教師と彼女の夫は韓国に在住していたという。
ジェンセン宣教師は当時を回顧しながら、「米国の軍事新聞『星条旗』の記事で私の任命を知りました。このように宣教において男女が等しい権利を持つことができるようになったことを本当に光栄に思いました」と述べた。
米メソジスト教会では、2006年を女性聖職者がなしてきた貢献、奮闘、与えてきた恵みを祝福する年に定めたという。この春夏にかけての米国メソジスト教会総会(地域総会含む)では多様なイベントが計画されているという。また8月13日から17日にかけてはシカゴでユナイテッドメソジスト教会女性聖職者協議会において全米規模の祝典が企画されているという。
ジェンセン宣教師のホームページのように、このようなオンラインツールを用いることでより聖職者を身近に感じることができる。ポッドキャスティングなども注目を集めていることから、今後ますますオンライン宣教の拡張が世界各地で期待できそうだ。