【クリスチャンポスト】 中国のキリスト教信仰を証しする貴重な書物が中国国境を越えて米国で今月展示されているという。
中国教会聖書宣教会の展示が米国3都市で行われる予定である。宗教迫害の激しい中国における何世紀にもわたる聖書信仰の歴史を中国以外の国で見ることが出来るめったにないチャンスである。
米国聖書協会のグローバル宣教理事長のウィリアム・ジェファーソン氏は、「中国の聖書や、聖書にまつわる歴史を学び、現在中国に直面している事柄について把握するとてもよい機会です。このような貴重な機会は今までにありませんでした」と述べた。
中国キリスト協議会に支持されて、米国における中国聖書展示会は中国キリスト教指導者らからも賞賛を得ている。
ビリー・グラハム師は声明文で、
「米国にもたらされた中国聖書展示会の知らせに感謝します。私たちはこのようなことが実現されたことを本当に喜んでいます。この展示会のご成功をお祈りします」と述べた。
前大統領ジミー・カーター氏もこの展示会を支援しており、米国人が中国で実際何が起こっているのかを学ぶ良い機会であると述べた。
2004年の香港に続き、「足元の灯火、私の道への灯火」というタイトルで4月27日にロサンゼルスで初めて開催される。その後、5月19日にアトランタ、6月5日にニューヨークで開催される予定であるという。
ジェファーソン氏は今回の展示会が歴史的な意味をなす二つの理由について、
「第一に、私は中国キリスト協議会にとってこの展示会は彼らが聖書を中国に普及させたい熱意と中国での聖書普及状況を世界に示すとてもよい機会です。中国には72局の聖書配布センターがあります。第二に、中国キリスト教議会は長い時間をかけて欧米と『橋』を作ってきたのです。今回の展示会はその賜物です」と、その他中国が今まで米中間の通商関係を通じて関係を密にしてきたことにも触れて言及した。
米国聖書協会(ABS)はニューヨークシティー教会協議会、聖公会ニューヨーク教区同様100年間中国における聖書配布に関わってきた支援団体の一つである。
中国では深刻なキリスト教迫害報告が行われているが、ABSの中国政府登録教会との共同活動で聖書を中国で読むことが可能になっている。中国は国際キリスト宣教団体オープンドアーズによって世界で10番目に激しいキリスト教迫害が行われている国に位置づけられている。
ジェファーソン氏は、
「私は中国における一層の宗教解放を目撃したい人々がいることがわかります。私たちは今米国にあるような自由が中国でも成されるように共に働こうとしています」と述べ、持続可能な宗教解放アプローチのための最善の方法を模索していく意思を表明した。