【ワシントンD.C.】米紙クリスチャンポストによると、ブッシュ大統領と政府役員らは、米国がサダム・フセイン元大統領を追放するかたちで勃発したイラク戦争開始から3周年の記念日を迎えるにあたって昨日、これまでイラクで統一政府形成のために行われた進歩について楽観的な見解を示したという。
ブッシュ大統領は日曜日にホワイトハウスサウスローンにてイラクの民主主義に向けての絶え間ない発展度合いに大いに勇気付けられていると語ったという。
宗派間の紛争が激化する中でブッシュ氏は、米国政府は「イラクで勝利を導く戦略を実行している」と確信しており、イラク政治家らが統一政府を形成しようとしている姿勢に期待を寄せ、「私はイラク指導者がイラク政府を成立、維持させるために絶え間なく熱心に働く姿勢を奨励します」と述べたという。
ブッシュ氏はイラクの情勢について楽観的ではあるが、今回のイラク戦争3周年記念日はロンドンから東京まで多くの都市で数千人もの戦争反対者らによる抗議運動が行われた。
ニューヨークでは200人程度の民衆が5番街に集まって戦争反対の抗議運動を起こし、あまりに遅い回復状況は「イラク戦争で生じた経費の莫大さを物語っている」と非難したという(ワシントンポスト)。
ある情報によると、イラク戦争において2,300人もの米軍が死亡し、少なくとも3万人ものイラク人を殺害したという。
一方で、ワシントンポスト-ABCニュースによって今月行われた世論調査によると、米国人の3分の2が米国はイラクの情勢を扱うのに鮮明な計画を持っているか疑問であると考えているという。
3月16日に行われたギャラップ世論調査の結果によると、信仰深いアメリカ人、プロテスタント教徒、その他非カトリック教徒はイラク戦争に肯定的な見解を示している傾向が見られたという。またそれとは対照的に、教会に頻繁に通う人、非キリスト教徒、無神論者がもっともイラク戦争を支持していないという結果が示された。