南アジアで8万6千人もの犠牲者を出したマグニチュード7.6の震災からほぼ半年が経過し、キリスト教援助団体クリスチャンエイドは被災地域の生存者に対し、緊急援助段階を経て、再復興段階の援助を提供している。
中東および東ヨーロッパのワールドビジョンは木曜日、パキスタン北西部における食糧配給第一段階がほぼ終了したことを報告した。この第一段階においては子供3万6千人を含む6万5千人以上の人々に食料を配給したという。キリスト教救援開発団体は現在再復興段階の支援のための計画を進めている。
ワールドビジョンもまた国連食料計画(WFP)とともに復興段階の支援のための方法を模索している。4月1日から2年間計画で行われる復興支援活動では、67万人の人々が高地に住み替えることができるように支援を行う予定である。WVは家屋や家畜、畑、土地、送金手段や家族支援を失った人々を救うことに焦点をあてている。
ワールドビジョンが計画している"Food-for-Work"プロジェクトでは、18万人の被災者を支援するための社会生活基盤や食料支援を行う予定である。
ワールドビジョン生活必需品担当者は、「私たちはWFPに対して"Food-for-Work"プログラムに関わるように交渉中です。また学校支援活動もWFPと共に行う道を探しています」と述べた。
学校支援活動によって災害に遭った45万人の子供が恩恵を受け、3万人ほどの女子中学生が学校に毎日通うことができるようになるという。
昨年11月から2月末までワールドビジョンは被災地域200村の世帯に対し2188メガトンの食糧を配給してきた。
60歳のラシム・ジャンさんは最近食糧配給場所まで二人の孫娘を連れて一時間の道のりを歩いていき、配給された食糧を男性の家族に付き添われながら持ち帰っていった。
ジャンさんは、「私たちはとても幸せです。今あなたがたがここで行っていることはとてもすばらしいことです」と述べた。彼女の息子は、以前は配管工で一家の大黒柱であったが、地震で家や地元の商店や顧客である近隣の家屋が崩壊してからは仕事に復帰することができないでいるという。
パキスタンで50年以上活動を行っているキリスト教支援団体、チャーチワールドサービス(CWS)も地震救済活動を行う主要団体の一つであり、CWSは支援の焦点をキャンプで生活している生存者を彼らがもといた村へ帰し、新たな日用の糧を得る手段を獲得できるように訓練することにシフトする段階に入っているという。
CWSの復興支援活動で、地元の若い男性たちは石工職、電気工事、配管工、大工工事、溶接工などの技術を学んでいるという。
救世軍も先週木曜日、緊急チームが他の支援活動と平行して、パキスタンで家族らが故郷に帰れる方法を模索しているという。