【ワシントンD.C.】500人以上のキリスト教、ユダヤ教、イスラム教徒らが暴力と不平等、紛争の世界において「ピースメーカー」となるために13日月曜日ワシントン国会議事堂前で徹夜の祈りを捧げた。
チャーチ・ワールド・サービスの執行役員のジョン・マカルー牧師は「私たちの平和への希望は永遠の炎のように燃えています。私たちは紛争、摩擦の日々が最終的に終末を向かえ、破壊された関係性がいつの日か癒されることを期待して生活しています」とイラク戦争における今後の平和への切なる希望を述べた。
今回の徹夜の祈りは4日間にわたるエキュメニカルクリスチャン大会の最後のセッションとして設けられたもので、この大会において、国内外で批判にされされている問題を公表した。「不平等を変革:神の約束、結束力の強さ」と題して、大会出席者らはスーダンダルフール州における大量虐殺問題、エイズ蔓延、拷問、気候変動、イラク戦争など、世界的な経済、環境、社会問題に対する解決法を模索した。
この集会ではブッシュ大統領がイラク人に統一政府の形成に向けて歩み寄りの姿勢をもって活動し続けるべきだと勧めたのに伴い、アメリカ人が「暴力、怒り、絶望」の最中においてもむしろイラク平和のための忍耐を示し続けるべきだと呼びかけた。
ブッシュ大統領は月曜日、「イラク人は彼ら自身の選択をしました。彼らは奈落の底を見つめており、そして自分たちの見ているものを好んではいませんでした。しかしこの2週間にわたるイラク人の反応から、イラク人は自由と平和の未来を獲得したいのであり、少数派暴力主義者に反対の姿勢を見せていることがわかりました」と述べた。
最近行われたAP通信による世論調査では、アメリカ人の39%がブッシュ大統領のイラク戦争に対する対処法を支持しており、5人中4人の米国人は民族紛争がイラクで勃発するだろうと考えているという。
大会演説者らはイラクで生じうる民族紛争について言及し、「イラク国民のための真の平和、治安、福祉」のために神に助けを求めた。
参加者らも「寛大なる神よ、私たちの祈りを受け入れたまえ」と演説者の説教に反応して神に呼び求めた。
徹夜の祈りの参加者らはより公正で平和な世界のために献身して働く請願を立てた。