東アフリカで強まる食糧危機に対応するためにキリスト教救済団体は、飢餓に直面している数百万人もの人々に対して食料を随時支援している。またここ数年で最悪の干ばつに襲われた犠牲者らのための緊急対策基金を立ち上げた。
米国に拠点を置くクリスチャンエイドは、国連の調べでは1100万人もの人々が飢えに直面しているといわれるケニア、ソマリア、エチオピア、タンザニア、ジプチなどの東アフリカ諸国に対して緊急支援を行ったという。
クリスチャンエイド東アフリカ地域緊急対策スペシャリストのドミミック・ナット氏は、「今回の危機は大災害となる前兆だ。至るところに餓死した家畜が転がっており、人々は食料を買うために持っているもの全てを売り払ってしまっている」と現地の危機的現状を伝えた。
このような東アフリカにおける深刻な危機対策のために、クリスチャンエイドはケニア、エチオピア、ソマリア、タンザニア国内のパートナー団体らと共に、一日に5万2000リットルを配水できる貯水槽の設置などの緊急支援を行っている。
ノルウェー教会援助は世界の諸教会で作る人道援助ネットワークアクトなど4支援団体らと共にケニアに240万ドルを支援するなど積極的な支援を行っている。
アクトの国際同盟団体の一つであるチャーチワールドサービスも緊急食料、飲料水の配給、井戸の採掘を行うなど積極的な支援活動を行っている。
海外開発のためのカトリック機関(CAFOD)は、ケニアへの緊急支援として434,000ドルの資金援助をした。この資金は子ども、女性、お年寄り、慢性的に体調が優れない人などのために使われるという。
クリスチャンエイドは、「食料、飲料水、人道的援助がこれらの飢餓に直面している地域の人々全てに届けられなければならない。そうでなければ、飢餓に直面する地域はより広まっていくだろう」と述べた。