水曜日英国で行われた"Carbon Dating event"によると、英福音主義キリスト教支援組織"Tearfund"は、英国会議員に対し、政府がより二酸化炭素放出量を削減するための圧力をかけるように呼びかけた。また"Tearfund" はキリスト教徒にも、生活習慣を変化させることで環境にやさしい生活のよい模範となるように呼びかけた。
"Carbon Dating event"は英国の新気候変動同盟"Stop Climate Chaos"によって開催され、多くの有力政治家や700人以上もの環境学者によって環境保護、気候変動対策のための最善策を提案し、実際に行動に移すための多くの会議が行われたという。
"Tearfund"はこのイベントの始めに特別祈祷会を開き、英国で最も有名な礼拝指導者アンディ・フラナガン氏の先導によって礼拝が捧げ
られた。このイベントでは保守派指導者ディヴィッド・キャメロン氏、自由民主党指導者代理役メンジース・キャンベル氏、および労働党環境相マーガレット・ベケット氏らが参加した。
政治からは"Stop Climate Chaos"の後援の下に、幅広い分野にわたる環境、信仰団体、国際開発団体の代表者らが出席した。
"Tearfund"は国会議員に、政府を支援し英政府が国際的に二酸化炭素排出量を2015年まで確実に削減する行動を取るように呼びかけるように要請した。
クリスチャントゥディの取材に対し、"Tearfund"の支援運動指揮者のアンディ・アトキンス氏は、2015年までに二酸化炭素排出量が削減できなければ、気候変動にもっとも悪影響を与える二酸化炭素排出削減問題を私たちが一地球市民として回避する機会がなくなってしまうだろうと述べた。
アトキンス氏は政府に呼びかけて二酸化炭素削減予算を設けて一年間で行うべき綿密な二酸化炭素削減計画を立てて二酸化炭素排出量を現状よりも3%は削減するようにするべきだと述べた。この3%という数値は気候変動をコントロールするに必要な最小限の削減量であるという。
今回のイベントの主な講演者の一人である"Tearfund"会長エレイン・スターキー氏は、気候変動問題解決のための要素として人々の心を変革させることが重要であると述べた。
彼女は人々は個人主義から抜け出し、互いの関係性、神との関係性、そして神の創造物との関係性により焦点を移動しなければならないと強調した。
スターキー氏は、「この点においてキリスト教徒としての全体性は非常に重要な役割を成します。私たちは全世界キリスト教徒にこの地球規模の気候変動問題に積極的に関わり、彼らが気候変動問題において政府に具体的行動を取るように呼びかけたりキリスト教徒自身の生活スタイルを変革するなどして世の中に対しよい模範を示すように呼びかけています。
私たちは愛するため、互いに愛するため、神を愛するため、そして環境を愛するためにここに存在しています。私たちは私たちの精神状態を個人主義から愛しあう関係へと抜本的に変革しなければなりません。私たちが神を愛し始めるとき、私たちは気候変動を阻止し、具体的な行動を取ろうという意思を持つことができるのです。」と述べた。
"Tearfund"は発展途上国に対しても気候変動問題対策に取り組むことができるように健康面、水道施設、農村開発などあらゆる面において支援するように呼びかけている。
アトキンス氏はキリスト教徒が気候変動問題で主導的役割を取るべきだと促した。
アトキンス氏はクリスチャントゥディに対し、「私たちは全地を創造した神がおられることを信じており、私たちはその神の創造された創造物に被害を与えています。私たちも神の作られた創造物の一部であり、私たち人間が全てなのではないのです。そして私たちは私たちこそ主の創造された全地の良い執事として創造物が汚されないようによく監視する責任があると信じています。ですから、キリスト教徒として、私は私たちキリスト教徒こそが環境問題に関わる権利と責任があると考えるのです。私たちはキリスト教開発支援機関としてこの環境問題に積極的に関わり、私たちの支援者、キリスト教徒らに積極的に環境問題対策の行動を取るように呼びかけ、キリスト教徒としての模範的な生き方を世に指し示し、さらに世界各国政府に対し広範囲にわたる環境問題対策に具体的行動を起こすように圧力をかけることがとても重要だと考えています。」と述べた。
キリスト教徒らに環境問題および地球生態学を教育する機関エコロジーリンク、キリスト教気候変動対策組織「ノアの働き」も地球温暖化防止のためにさらなる行動をとると支援の意を表明した。
エコロジーリンクのルツ・ジャーマン氏はクリスチャントゥディに対し、「私たちは神に任務を委ねられていると信じています。しかし今、人類はこの神から与えられた役割を負うことができないでいます。そもそも気候変動がなぜ生じるかというと、私たちの生活スタイルが聖書の原則に基づいていないからです。貧しい人を哀れまず、将来に対して関心がない、自己中心的な生活様式を取っていることが最も大きな要因なのです。」と述べた。
また彼女は神の執事としてキリスト教徒が環境保全を行う責任があり、
「私たちは聖書を通して神様から全地の創造物をよく管理し、配慮しなければならないという命令を預かってきたのです。」と付け加えた。