今週、英国国教会ヨーク大司教は二名のロンドン自爆テロ実行犯の住んでいたリーズ地域に滞在し、昨年のテロリスト攻撃後のテロリスト居住地域社会のさらなる和解のために貢献した。
ジョン・センタム博士はビーストンセイントメアリー教会教区地域での若者グループ、教会指導者らと会見した。
その後センタム博士はヨークシャーおよびハンバーサイド州信仰フォーラムにおいて異なる宗教指導者らと会見した。このフォーラムはハマラ健康生活センターにて行われた。このセンターは2004年11月にイスラム教徒のコミュニティプロジェクトの一環として100万ポンドの建設費をかけて建てられたものであるという(Ekklesia)。
この会見の中でヨーク大司教は地元コミュニティに属するイスラム教徒が自爆テロ実行犯が自分たちの居住地域に住んでいたこと、また自爆テロ首謀者のMohammad Sidique Khanが地元の学校で働いていたことに特に衝撃を受けていることを耳にしたという。
センタム博士はビーストン地域におけるメディアの集中が大きな挑戦となっているとし、地元コミュニティ指導者らに対し、
「ここで聞かれるメッセージは大体『どうか世界の人々よ、私たちを放っておいて下さい。私たちは急いで取り組んでいますから』というようなものです。」と訪問した感想を述べた。
また英シンクタンク"Ekklesia"によると、今回のヨーク大司教の訪問によってキリスト教、イスラム教宗教間の隔ての壁を壊す大きな力となったという。
しかしながらセンタム博士は、今後なんらかの地域内における疑念が生じたとき警察に連絡することの重要性を強調したという。
地元議員のモハメド・イクバル氏は、「地元イスラム教徒は皆で協力してよく活動しており、ますます強力なコミュニティとなっています。」と述べたという。
センタム博士は自爆テロ実行犯居住地域における経済的な回復の例や、リーズ中心部の教会によるイニシアティブなどの情報も地元関係者から受け取り、地元の復興活動状況も視察した。