ブラジル・ポルトアレグレで開催されている第9回世界教会協議会(WCC)大会で、何千人ものキリスト教指導者を前に、前国連事務次官で現在LBL子供基金会長のオララ・オトゥヌ氏が土曜日、「憎しみと暴力に満ちた世の中において、神の子供たちを戦乱の惨劇から救済することより重大なミッションはない。子供たちは正当な保護の下におかれ、よく育つ権利がある。この権利を与えることより重要な使命はほかにない」と強く主張した。
オトゥヌ氏のコメントはWCCの女性や子供に対する暴力問題克服イニシアティブにおけるプレナリーセッションで行われた。この問題対策について今までに行われたこと、まだ行われていないことを整理し、大会会議参加者はイニシアティブに注意を払った。
暴力問題克服に対するプレナリーセッションにおいてパレスチナから4人の若者が発言。彼らはイスラエルとパレスチナで非暴力的な活動をしながら、双方の和解がもたらす平和の道を模索しており、彼らの活動について大会で発表した。
ベツレヘム出身のパレスチナ人アルフレッド・ロック氏は、「私たちはこれ以上黙っているわけにはいられません。延々と続く暴力の連鎖を非暴力的介入を通して絶たなければなりません」と強く訴えたという。
大会参加者は今回のセッションで、リベリア共和国の砲弾の破片で作られた十字架や、パレスチナのオリーブの木から作られた十字架を苦しみと希望の象徴として受け取ったという。