先週土曜日にナイジェリアイスラム教徒によってムハンマド風刺漫画に対する憤激からキリスト教徒を攻撃し、ナイジェリア15件の教会を焼き払う事件が生じた。このような連日続く過激派イスラム教徒による暴動行為を回避するために、デンマーク教会聖職者がエジプトのイスラム教トップ指導者と会合し、ムハンマド風刺漫画に起因する問題に対しての解決法について話し合った。
しかしながらAP通信によるとこの会議において得に重要な進展は見られなかったという。
会議では、世界一のイスラム教スンニ派大学として知られるアルアジャール大学のグランド・イマム・モハメド・アッサッヤード・タンタウィ教主がデンマーク首相が今回の風刺漫画について謝罪するべきであり、さらにローマ法王ベネディクト16世やタンタウィ氏自身を含む世界宗教指導者は「聖書や預言者を含むあらゆる宗教的存在を侮辱することを有罪とする」法律を制定するために会議をするべきであると主張した。
タンタウィ氏は国連がこのような法律を全ての国々に課すようにイニシアティブを取るべきだと訴えた。
これに対してデンマーク福音ルーテル教会のカーステン・ニッセン司祭はこのような世界的な法案については言及しなかったが、
「私はタンタウィ氏が新聞に関して謝罪するべきであると主張する高潔さには共感しますが、私たちの国デンマークの首相がこれらの風刺漫画を描いたわけではないのです。」とデンマーク首相ラスムセン氏が一新聞社が発行した漫画について謝罪することはあり得ないことを伝えた(AP通信)。
この土曜日の会合は4日間に亘るデンマーク教会代表団のムハンマド風刺漫画に関わる事件に関する開かれた対話を行うための訪問の初日に行われたものであり、火曜日まで対話は続けられる予定であるという。