創造主によって与えられた「いのち」の尊さを伝え、創造論を基にした教会形成を目的とする伝道団体「いのちありがとうの会」の発足記念講演会が12日、お茶の水クリスチャンセンター8階で行われた。教職者を含む関係者ら71人が参加。同会の代表を務める堀越暢治師( 創愛キリスト教会、エターナルライフプロジェクトディレクター) が「いのちの尊さ」をテーマにメッセージを伝え、人間の「いのち」の仕組みに表されている奇跡的な働きを説明した。堀越師は、「人間のいのちの仕組みを突き詰めれば突き詰めるほどどんどん神さまの創造の働きが見えてくる。これはすばらしいことです」と述べ、創造主に対する感謝の意を表して生きるように訴えた。
11才の頃に母親をなくした堀越師は、「命ってなんだろう、死んだらどうなるんだろう」と頻繁に考えるようになったという。そして、キリスト教社会運動家の香川豊彦氏(1888−1960)や創造科学研究者のヘンリー・ M ・モリス ( 1918−2006)らが書いた著書と出会い、「人間は創造主から作られたもの、サルが進化したものではない」ことに確信を持つようになったと同師は証しする。
堀越師は会場に集まった人々に向かい、「みなさん呼吸を止めてみてください」と呼びかけ、呼吸の仕組みから見えてくる創造論を語り始めた。人間は一日に2万回の呼吸活動を行っているという。堀越師は産婦人科医から聞いた話として、「赤ちゃんが生まれた後に一番初めにすることは、鼻と口から粘液を取り除き、呼吸が出来るようにしてあげることであること」、「人間は死ぬ間際に、吸い込んでいた息を全部吐き出してから息を引き取ること」を述べ、人間のいのちの原動力となっている呼吸の重要性と神秘性を主張した。
さらに同師は、呼吸活動によって取り込んだ酸素を運ぶ赤血球の形がドーナツ状になっていることに触れ、「最も表面積が大きくなる形を計算して出すとこの形になります。平らなものとは30%も表面積が違うのです。この形をいったい誰が作れるのでしょうか」と驚きを伝え、神の創造の御業を褒め称えた。また、呼吸活動が肺だけではなく体全身で行われていることを説明し、「この機能を自分で作ったものだといえる人はいますか」と参加者らに問いかけた。続けて、体にある血管の長さが9〜10万キロであることに言及し、「信じられますか」と呼びかけた。人間の体には地球の周りを二回転半する長さの血管が走っており、それが一箇所でも切れたら死ぬことになる。その中を血液が絶えず流れていることを伝え、堀越師は「すごいじゃないですか」と驚きを伝えた。
「人間の体の仕組みについて調べれば調べるほど感動があります」と堀越師は語る。「生きているって凄いじゃないですか」と現在81歳とは思えないハツラツとした声で神の創造のすばらしさを証しした。
また、堀越師は創世記2章7節にある「その後、神である主は土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで人は生きものとなった」という聖句を引用し、「人はみな鼻に息が吹き込まれて人生が始まり、最後にはその息を吐き出して死んでいく」と述べ、『呼吸』に込められた神の御心を語った。
堀越師は、「『いのち』は100%神さまからの頂きもの。自分で作ったものは何一つなく、組織、血管、どれをとっても創り主の知恵のかたまりです。当たり前と思っていることが当たり前でなく、途方もない力で出来ています」と語る。また、「この感動を子ども達に伝えたいです。創造論を教え、その教えが教会の形成のために尊く用いられることを願います」と述べ、講演を終えた。
堀越師がディレクターを務める「エターナル・ライフ・プロジェクト」は、創造論を基にいのちの仕組みの凄さを調べていのちの尊さを知り、いのちを与えてくださった創造主をほめたたえ、人には永遠のいのちを得る可能性があることを伝える伝道団体。DVDやテキストなど多数の教材を販売しており、創造主の働きを力強く証ししている。教材の販売に関するお問い合わせ等は、エターナル・ライフ・プロジェクト (電話、ファックス:059・323・1065)まで。